2010年読んだ本#02:人生の旅をゆく / よしもとばなな

はい、先日予告したとおりです。

確か去年の8月か9月くらいだったと思うけど、ネットで論争?というか話題になった本です。

それを抜きにしても、結構面白かったですよ。
なんというか、『不思議ちゃん』という言葉が浮かびました。
※参考:不思議ちゃん – Wikipedia
それを感じたのがこのへん。

実は人間ってものすごく敏感な生き物で、調子のいいときの私ががら空きの店に入るとあとからぞくぞくと人がやってきて満席になることはよくある。

「すいか」p.133

私は精神も肉体もものすごく敏感で、少しでもいやな人に会ったり、あまりよくない感じの場所に行くとすぐ具合が悪くなってしまう。

「命の叫び」p.182

それ以上に。
「このひとが見る世界は、このように見えているんだ。」ということをすごく実感しました。
そういう軸で読むと、とても面白いです。
そして、特に「すいか」のエピソードは、CS(顧客満足度)の観点からも興味ある話だったりするんですよね。BtoCな仕事をしてると、そういうのは多々ありますから。
そういうのを考える上でもすごく面白かったです。

ふと、読んでいて思い出したようにこちらも読み始めてしまいました。
1993年頃に読んだけど・・・再び。
どうも・・・(主人公の)みかげさんとキャラクタがかぶるんですよね・・・。


読んでいると、『ああ、1980年代後半(ちょうどバブルの時期)だなぁ』と感じます。出たのも80年代後半ですから。
そういう時期をリアルで過ごしてると、特に感じます。
そして・・・現実味があるけどどこか不思議な感じがしました。

そういえば、収録されている「キッチン」「満月(キッチンの続編)」「ムーンライト・シャドウ」(これはまた別の話)、全部根底に流れてるテーマが「死」なんですよね。
天寿を全うして死んじゃったり、不慮の事故で死んじゃったり、ストーカーにやられて死んじゃったり(そういえばこの頃「ストーカー」ってなかったよね。話題になってドラマになったのが1997年だったはず)・・・。

あと、もう1つ気づいたこと。登場人物に、いわゆるT’s方面(トランスジェンダーと言われる方々の総称)のキャラクタがいること。
(なお、T’sについてはこのへんで用語解説してます→T’s用語概説。カテゴリに入れられることを嫌う人も結構いるので、実は難しいんですよね・・・。)
「キッチン」では主人公が居候した相手(雄一さん)のお母さん(えり子さん)が実は男(実の父)だとか、「ムーンライト・シャドウ」では死んだ彼女のセーラー服を着ていたりとか。


One Response to “2010年読んだ本#02:人生の旅をゆく / よしもとばなな”

  1. 忍者ハットリ より:

    >1993年頃に読んだけど・・・再び。
    >どうも・・・(主人公の)みかげさんとキャラクタがかぶるんですよね・・・。
    書き込みは滅多にしませんがホームページはかなり前(90年代)から見ています。
    そういうこともあり以前のハンドルネームが思い出されました。