会社をたたむという決断

話題になっていた記事。
20歳で会社をつぶした1年間の記録 |こっぺのぶろぐ
あまり見かけない「会社たたみました」系記事。
「会社つくりました」系は多いし、「うまくいってます」しか話題にならないけど、「たたみました」系は意外に少ない。(私のアンテナが弱いだけかもしれませんが)

「うまくやめる」という決断はなかなか難しかったりします。

「起業は頭でするものじゃない。体でするものなんだな。本当に本当に好きなコトを、1秒も惜しんで、給料がたとえ0円だったとしても意思を貫けることを仕事にするべきだ。だけど、自分は今そんな人間になれてない。なによりもカッコワルイ。ぜんぜんこっぺ食堂をやっていたころの方がカッコよかったじゃないか。何をデカい仕組みを作ることばかりかんがえて焦ってるんだ自分は。」

卵の殻すらやぶれなかった自分が本当に情けない一方で、この決断をしたことが、自分の中で一筋の光を見せてくれる事になった。今でもそう思っています。

このへんを読んでて、自分が会社を創ってから休業するまでのことをふと思い出しました。
やめるときは「このときまでに一定の結果を出せなかったら、やめる。」と決めたので。
やめたと決断したときは案外すっきりしましたね。肩の荷が下りたかんじでした。

そして。
そのページに、はてブへのリンクがあったので、ちょこっと覗いてみました。
はてなブックマーク – 20歳で会社をつぶした1年間の記録 |こっぺのぶろぐ
……はっきり言って、気持ち悪かった。
気持ち悪くて、そっとブラウザ(のタブ)を閉じたくらいには気持ち悪かった。
たぶん、気持ち悪さの理由は「あまりの外野感」(たぶん起業した経験のある人は少ないだろう)と、「上から目線感」(と言ったら語弊があるけど、とにかく勝手に穿って叩いてるかんじ)、あたりがメインかもしれない。
まあ少なくともこのテの話ではここまで見る必要はないな、というのが印象でした。

あと、せっかくだからもう1つ。
日本とシリコンバレーの大きな違いと「失敗」の意味 – ロケスタ社長日記 @kensuu

で、僕はもったいないなあ、と思いました。1年であきらめないで、もっとがんばればいいのに、と。

私はそうは思いませんね。
「もったいない」とも思いません。
逆に、「だめ」を悟って、撤退を決断する勇気は評価されるべきだと思います。
一番簡単だけどあかんのが「とにかく続ければいつかはうまくいく」と惰性で続けること。
「よくする方法が見つからない」「だめな結末」しか見えない未来だったら、やめるという選択肢があったっていいでしょう。

そんな話はさておき。
ふと思い出した話があるので、書いてみます。

明里 『ねぇ、5割なんだって』
貴樹 『え、なに?』
明里 『設立して5年後に倒産せずに残ってる会社の数。5年で5割。』
貴樹 『ふーん・・・。明里そういうことよく知っているよね』

5年後の数字はもう少し低かったかもしれない。3割だったかもしれない。あと、確か10年は1割だったと思います。
ちなみに元ネタは「秒速5センチメートル」。
これだけなくなってるにもかかわらず、「たたみました」系の記事はまずといっていいほど見かけないですね。
「どうしてたたむに至ったかの経緯」とか、個人的には、こういう情報こそ共有されるべきなんじゃないかなと思うのです。

去年の今頃、(半年続けた)自社の事業をいったん終了した身として、今回の話はとても興味深かったです。
参考:会社の事業整理・・・事実上の一時終了 [LoveFlower LLC 社長のブログ]
ちなみに、「やめると」決断したのは、前日の晩に、お風呂入ってるときでした。


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