日本て、失敗に厳しいな、って、改めて思った。
失敗してどうにもならない状態になってる人に手をさしのべることを「甘やかす」と言って非難するんだな、と思った。
そして。
このルーツって、「切腹」にあるんじゃないかとふと思った。
切腹(せっぷく)は、自分の腹部を短刀で切り裂いて死ぬ自殺の一方法。主に武士が行った日本独特の習俗。自身や臣下の責任をとり、自身の身を以て家の存続を保とうとする行為。
切腹は、安土桃山時代や江戸時代初期からは自死のほかに、処刑(死刑)の方法としても採用されているが、この場合、自分の不始末を自力で処理するため、主君より「死を賜る」という考えから、誉ある死とされた。
………まあ、要はいま話題になってる「学費をクラウドファンディングで」というやつの話題です。
ここからが本題です。
要約するとこういう展開です。
- 成績が落ちたので奨学金を打ち切られた
- 奨学金を打ち切られたので学費が払えず放校リーチがかかってる(従って休学してバイトして稼ぐことはできない)
- そこで必要費用の75%をクラウドファンディングで集めることにした(残り25%は自分で稼ぐ)
支援しようする人が続々と集まる反面、その数百倍の「非難」が湧き上がりました。
- 甘ったれるんじゃない。100%全部自分でやれ。
- 遊んでて成績不振になったとか同情できない。自業自得。
まあ、確かに成績不振になっちゃったのはちょっと残念だったとは思う。
でも…人間、誰だって常に調子いいなんてないんだよ?気の迷いで道を外しちゃうことだってあるんだよ?
そして、そこから立ち直ろうとしてるんだよ?
失敗したら、挽回すればいいじゃない。
一人の力じゃできないなら、力を貸してくれる人にヘルプを求めていいじゃない。
具体的に「これだけ必要」で「この分は自分でなんとかする」とちゃんと数字を出してるではないか。
ちゃんと数字を出せてる時点で「甘ったれてない」と思います。
まあ、こんなこと言っても「100%バイトでなんとかすればいいじゃない」って言い出す人がいると思う。
そんじゃ、具体的に必要だとあがっている額を稼ぐのにどれだけの時間がかかるか計算した?
いまって20年前と違って、バイト平均単価も安いしそんなに仕事もないんだよ?1日は24時間しかないんだよ?
きちんと勉学と両立できると思って言ってるの?
それ知った上でそういうアドバイス(という名前の非難)してるの?
あと、もうひとつ。
「自分がそうやってきたから」という理由で主張してる人。
たぶん1つは、それは自分自身の「成功体験」から語ってるのかもしれないと思います。
だけど、「成功体験」というのは得てして人を駄目にする物で、それが原因で逆にダメになっちゃうもの。
そして基本的に「その人限り」のものだから、他人に押しつけてはならないたぐいのもの。
それ以外の理由では「嫉妬」があるかも。今はそういうこともできるようになった時代だし、「あの頃よりはよくなった」と言えばいいのではないだろうか。
そんなわけで。
「今まで一度も(大小関係なく)失敗したことがなくて、ほんの少しでも気の迷いで間違ったことをしたことがない人だけが、石を投げなさい。」と言いたいです。
あと言いたいことが1つ。
「せっかくする苦労なら、他人の出来ない苦労をしようよ!」
言い換えると「なぜ、『苦労は買ってでもしろ』っていう人は陳腐な苦労しか押しつけないのか?(=再生産する意義あんの?バカかこいつらは)」ってこと。
まあこういうこと
良い子の諸君!『若い頃の苦労は買ってでもしろ』という言葉があるが、その言葉を作ったのは売る側の人間だ
個人的にこのAA大好きです :D
最後に。
今日、ずっとこの曲が頭の中をぐるぐる巡ってた。
『闘う君の唄を 闘わない奴らが笑うだろう』
中島みゆきさんの「ファイト」。自分の好きな曲。iTunese Storeにもあるよん。
参考リンク